第12回ずん子スタンプラリー決算報告

白石市や東北を元気にしたい！

クラウドファンディングのタイトルは『「もしも」が実現する楽しい東北ずん子スタンプラリーを開催して白石市や東北を元気にしたい！』でした。これは第12回東北ずん子スタンプラリー開催の目的です。

今回も、お金の使い方が開催目的に沿っているのかチェックする為に「市内発注率」と「東北発注率」を公開しています。

東北ずん子は東北を元気にするために生まれたキャラクターです。ずん子ちゃんのおかげで全国からいただいた支援金はできるだけ地元で回して、白石市や東北を元気にするために使わなければならないと考えています。

今期は前期と比べると市内発注率が少し減り（51.6％→48.0％）東北発注率も少し減り（33.2％→31.2％）その他発注率が増え（15.2％→20.8％）ました。原因については各事業毎にご説明いたします。

「市内発注率」白石市資本の事業所や白石市在住の個人に発注した金額ベースの比率

「東北発注率」白石市を除いた東北資本の事業所や東北在住の個人に発注した金額ベースの比率

市内発注率の市内業者判定は白石市資本の事業所や白石市在住の個人に発注した場合のみとしています。それは、その事業所が地元資本でなければ儲けは流出し、継続的な地元の元気につながらないと考えるからです。

スタンプラリー事業

第12回スタンプラリーの認定証発行枚数は過去最高の627枚となり、アンケート回収枚数から想定される参加者数は712人と過去2番目の結果となりました。（第9回以降はアンケートの収集方法を変更したため第8回以前の参加者数とそれ以降は単純に比較はできません）

第8回～第11回まで51日間の日程でしたが、今回は計画段階から6日間短い45日間で開催することにしました。主な理由は事務局側の準備期間と各スタンプ設置店の参加可能日程の調整によるものです。

開催期間は短くなったものの参加者は増えていますので、1日あたりの参加者数も大きく伸びて、過去最高の結果となりました。スタンプ設置店の皆様からも多くの参加者が来店されるのを実感されたようでした。

今回のスタンプラリー事業は第11回から大きな企画変更はありませんのでしたので、決算額も前回比4％増の1,685,109円とほぼ横ばいでした。参加者は増えたものの想定の範囲内にギリギリ収まりましたので景品の大きな追加発注も無く、景品費も前回比2％増の456,228円と横ばいとなりました。

今回もスタンプラリー事業で最も大きな支出はスタンプラリー事業費-コンテンツ制作費で前回に比べ約12％増の759,788円でした。これは等身大パネル絵師の皆様に発注したイラストの製作費が含まれる為で前回よりイラストの発注単価を増額したことが決算額増の主な理由です。

なお、等身大パネル絵師さんの採用基準に居住地域は含まれませんので、市内発注率が下がる傾向があります。白石市や東北を元気にするために全国からいただいた支援金はできるだけ地元で回すという方針はあるのですが、東北ずん子を盛り上げようとしている絵師さんに住んでいる地域は関係無いという判断からですので、ご了承ください。

クラウドファンディングの目標金額が2,500,000円でスタンプラリー事業の決算額が1,685,109円ですので約67％をスタンプラリー事業運営のために使用したことになります。

ネクストゴール事業

今回からクラウドファンディングの第二目標以降の追加事業とスタンプラリー事業本体を分けることでネクストゴールの目標金額設定の妥当性も評価することにしました。

ネクストゴール事業は下記の4つになります。

• 第二目標　スタンプ設置店以外にも等身大パネル設置（観光案内所、白石城歴史探訪ミュージアム、しろいし情報館）
• 第三目標　感染症対策イラスト作成
• 第四目標　東北イタコホイールカバー作成・レンタサイクルに装着
• 第五目標　等身大パネル展の開催（2021年秋、スタンプラリー開催期間中の2回）

ネクストゴール事業では等身大パネルやホイールカバーの為のイラスト代の比率が大きいので最も大きな支出はネクストゴール事業費-コンテンツ制作費となり196,789円でした。こちらの絵師さんも採用基準に居住地域は含まれませんので、市内発注率が下がる傾向があります。

予算を超過した決算になりましたが、当初の計画ではスタンプラリー開催期間中のみの予定だった等身大パネル展を2021年秋にも開催したり、スタンプ設置店以外の等身大パネルの枚数を増やすなどの対応をしたためです。

クラウドファンディングの第二目標～第五目標まで700,000円の金額がプラスされネクストゴール事業の決算額が380,109円ですので約54％がネクストゴール事業運営のために使用したことになります。

リターン費

今回のリターンでは地元白石市の伝統工芸と東北ずん子を愛する絵師さんとのコラボによる「東北三姉妹こけし」を作成できたことが大きな成果と考えています。地元経済とずん子経済圏の両方に良い影響を与えるような製品を今後も生み出していければと思います。

リターンの市内発注率（77.7％→65.9％）が下がり、東北発注率（14.1％→25.1％）が上がったのは桜ずん子シートカバー、駅前のタペストリーを仙台の業者さんに依頼したためです。市内発注率も下がってきましたので、もう少し白石市内や周辺地域の企業の力や協力によって新たな商品開発を進めていければと考えています。

最も圧縮しなければならない科目リターンの発送費（116,589円）は昨年比23％増となりました。これは開催延期によってリターン発送を2回に分けたことによるコスト増となります。今回は開催期間が決定できない中での措置でしたので間違った判断ではなかったと思います。また、支援をいただいてから2回目のリターン発送まで1年半も経ってしまったために住所不明の荷物が数件発生し、こちらもコスト増の一因となりました。

今回はリターン発送が2回に分かれたので梱包作業会の負荷は２回に分散されましたが、次回以降は発送件数の増加に対応できるような体制で臨みたいと思います。

クラウドファンディングの支援総額が3,716,418円でリターン費の決算額が1,308,212円ですので約35％がリターンの作成、発送のために使用したことになります。

その他事業

その他事業は、スタンプラリーが開催できなかった期間を中心に様々な事業を行いました。詳細は下記の通りです。

等身大パネル展の開催（2020年夏）

第11回東北ずん子スタンプラリーは等身大パネルを設置した初めてのスタンプラリーでしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により予定されていた開催期間を短縮して終了したため見る事ができなかった方が多かったことから2020年夏に壽丸屋敷を借りて等身大パネル展を開催しました。なお、2021年秋に開催した等身大パネル展はクラウドファンディングの後でしたのでネクストゴール事業費で開催しましたが、2020年夏は前期繰越金を使いその他事業費で開催しました。

新聞全面広告作成

2021年12月4日読売新聞都内版掲載広告用の東北三姉妹イラストを含む画像作成を行いました。こちらは白石市による事業のイラスト作成のみをお手伝いした形になります。白石市のふるさと納税を応援するイラストですが、今後もこのようなオファーがあれば積極的に動いていきたいと思います。

ずん子部屋2022

第12回東北ずん子スタンプラリーのテーマは「もしも、ずん子ちゃんが○○だったら」でした。ずん子部屋はそのテーマに沿って「もしも、ずん子ちゃん達に常に見つめられる場所があったら」を形にした部屋にするために、絵師の皆様にご協力いただきイラストを配置しました。ずん子部屋はパシフィックホテル白石さんの事業ですので、クラウドファンディングで集めた費用を特定のスタンプ設置店の事業に使う事は適当ではありませんので、抱き枕カバー販売の収益金を使い、その他事業費で実現させました。

ずんだもんスリッパ出資

別で決算報告をしましたずんだもんスリッパ事業に出資をしました。実行委員会として、次回以降のスタンプラリーで使用する分のずんだもんスリッパを購入した形になります。購入したスリッパは次回ずん子部屋に設置したり、寄贈したりしたいと考えています。

上記の4つの事業以外では、各スタンプ設置店と絵師さんとの仲介、大学での講演などを行いました。

繰越金について

前期繰越金は752,509円と大きな額となりましたが、今期繰越金は404,561円になりました。差額の約35万円はスタンプラリー事業やその他事業で使わせていただきました。

決算書

2020年7月1日～2022年9月30日

※予算額はクラウドファンディング終了後の補正予算額です。

収入の部

支出の部

収支差額