東北ずん子移住をした「ひろさん」は何故白石市に来たのか聞いてみた

東北ずん子スタンプラリーが閉幕してから1週間。スタンプラリーの熱狂も落ち着き、街中は白石市民春まつりの雰囲気が盛り上がってきた4月末日、喫茶店ドルフィンで今年3月に東北ずん子スタンプラリーがきっかけで白石市に移住してきたひろさんにその理由を聞いてみました。

すべてのはじまりは「東北ずん子」

――東北ずん子を知ったきっかけは?

ミク廃の友人から「東北ずん子」というボーカロイドがある事を教えられたのがずん子との出会いでホームページでいろいろ調べました。そこで、東北を応援するキャラクターということも知ったし、ちょうど白石で第5回のスタンプラリーが開催されていることも知りました。

2015年冬に開催された第5回のスタンプラリー「ずん子のしろいし しろ雪スタンプラリー」

――第5回以降は毎回参加されたのですか?

第5回は1周、第6回は2周、第7回と8回は4周ずつしました(笑)。

――初めて参加した時の白石市の印象は?

典型的な地方都市だなと。ただ、スタンプ設置店の個人商店の人たちの目が輝いているのが印象的で、スタンプラリーをやらされている感が無く自分達がやっているんだということが伝わってくるんです。他の地方都市のイベントとの違いは何処から来るんだろうと。その違いを知りたくなりました。(その当時盛岡在住だったので)この事例を岩手沿岸部の活性化に持ち帰れないかという視点でスタンプラリーに参加していました。
ずん子スタンプラリーの真髄はコミュニケーションにあると思うんです。アプリのスタンプラリーだと端末だけ完結しちゃうけど、店内にスタンプがあるので最低限お店の方に「スタンプ押させてください」と挨拶をしなければならない。買い物をしたりしているうちにお店の方と仲良くなってきて、また白石に来たいなと。白石を応援したいなと思うようになりました。

――ほかに白石市の特異なところってどんなところだと思いますか?

白石に来ると、みんなずん子ちゃんを知っているところですね。ずん子ちゃんに限らず、例えばこうゆうバイク(写真)を止めていると距離を置かれたり冷たい目で見られることが多いけど「かわいいバイクだね!」って話しかけられたんです。こんなことを言われたことが無くて。他にも小樽とか痛車とかに慣れていてそうゆう雰囲気なんですけど、白石もそんな雰囲気です。

ひろさんの愛車(神明社にて)

そして白石市へ移住を決断

――移住をしようと思った理由を教えてください。

白石市のレイアウトがコンパクトで暮らしやすい点。ゆくゆくは乗り物を手放さないといけない時が来ますよね。徒歩で移動できてタクシーを利用したとしても料金がかからない範囲に色々なものがある点ですね。そして大手スーパーに浸食されていないので、個人商店がまだあるということ。こうゆう事はスタンプラリーで白石を訪れるうちに分かってきました。

――逆に問題点は何でしたか?

やはり仕事が無い事。特に市内に仕事が無い事ですね。白石には高校もありますけど地元で働きたい高校生とかは可哀そうだなと思います。

――ひろさんは仕事はどうやって探したのですか?

私は白石のハローワークでいろいろ調べました。たまたま(ずん子スタンプラリーに関係の深い会社)の求人が目に留まって、何故こんな良い条件なのに応募している人がいないんだろうと。何かあるのかもしれないと(笑)そこでずん子スタンプラリーの設置店の人に聞いてみたところ「社長さんも良い人だし、良い会社ですよ!」と教えてくれました。

――スタンプラリーのネットワークを活かして情報収集したんですね。

ずん子スタンプラリー事務局も訪ねましたし、そこで白石市に企業立地定住促進課があることを教えていただいて、そこをご紹介いただいて、(東北ずん子スタンプラリー実行委員会会長の)しっとマスクさんのところにも行きましたし、(スタンプ設置店の)朝文堂さんにも相談に行きました。

――そうでしたね(笑)そして無事採用されたんですよね。

面接では厳しい事を言われたのでダメかなと思ったのですが採用されました。採用されてすぐにしっとマスクさんが不動産屋さんを紹介してくれて良い条件で家を借りることができました。

白石市を活性化していきたい

――今後、白石市でやってみたい事はありますか?

やってみたい事というか、白石市の会社に地元の人を雇用できるように頑張ってもらいたいので応援していきたいです。そのためにスタンプラリーなどを通して白石の魅力を発信して行きたいですし、他の地域の人に知ってもらいたいです。

――ひろさんには我々スタンプラリーの運営側になっていただきたいので、よろしくお願いいたします。

(具体的な提案)(具体的な商品提案)とかやった方が良いと思います。しっとマスクさんの方針がしっかりしているので、その方針に従ってやっていきたいと思います。


ということで、東北ずん子スタンプラリー実行委員会に強力な仲間が加わりました。白石市は東北ずん子ちゃんのおかげで人口が1人増えました。ずん子ちゃんは東北を元気にするキャラクターで今まで多くの元気をいただいてきましたが、地域を元気にしてくれる人まで呼び寄せてくれるとは思いませんでした!
ありがとう!ずん子ちゃん。

ドルフィンでずんだソフトをいただきながら取材しました!